赤、黄、黒と揃っておりますが、皆様はどの色のがお好みでしょうか?と聞かれて、ぱっと何のことか判るのはおじさん、おばさん以上の世代だってェ。庵主、がっかり。(T_T)やっぱりそ〜かぁ...。
「赤いダイヤ」といえば、梶山季之の小説が映画化やTVドラマ化されたのはかな〜〜り昔になるんですよね。庵主、小さかった。笑 何ですか?という方が多いと予測されるので、解説すると、赤いダイヤはあづきのこと。この小説はあづき相場を扱った話でした。 お次の「黄色いダイヤ」は、カッちゃん、数の子、鰊の子♪。黄金色なのと卵つぶつぶが「子沢山で子孫繁栄」ということでお節料理のスターの一つである「数の子」。
最後の「黒いダイヤ」、日本では以前は石炭のこと。北海道では白樺に寄生するキノコのなんとかいうのが珍重されてそう呼ばれてるそうです。煎じて飲むと病気が治るとか。 ここ、フランスというかヨーロッパでは黒いダイヤといえば、「トリュフ」です!これもキノコ。フォアグラとキャビアと並んで世界三大珍味のひとつです。(フォアグラの話をした時にも登場)
これ、ゴツゴツした変なキノコで、匂いが強い。見た目ははっきり言ってエゲツナイです。(笑)
食の歴史は紀元前にも遡るようですが、フランスで目だってきたのは比較的最近と言ったって、17世紀半ば以降だけど。この頃、一番いいものとされているペリゴール地方の黒いトリュフが発見されたのです。トリュフは地中に生えるキノコで、猪が掘り出してなにやらむしゃむしゃ食べていたのが発見のもとだったとか。以後、現在でも、豚や犬を使ってトリュフ狩をします。
このペリゴール産のトリュフが最高級品とされていて、その強い芳香性から、ソースや料理の香り付けに。トリュフそのものを食べる料理はありません。フォアグラの真ん中に入っていたり、オムレツとか、料理のソースがおもな利用法。イタリアのピエモンテには白いトリュフがあり珍重されていて、さしずめこれは白いダイヤですねェ。これはスライスしてパスタに乗せたり、リゾットに香り付けとして食されるようです。
で、なんで今日トリュフの話かっていうと、木曜にフランスでトリュフ業者が強盗に襲われちゃって、車に積んでた40kgの黒いダイヤが盗まれた〜〜〜!!この人、トリュフを仕入れに行った帰りに妖しい車に横付けされて、二人組みに殴られたうえに黒いダイヤを盗まれちゃったのだ。恐らく長いことつけられて、ひと気のない道でやられたらしい。金額にして2万ユーロ相当、つまり円にして¥280万ぐらいか。
↓上が黒いダイヤ、下が白いダイヤ...のわけないだろがぁ〜〜〜。爆 マタンゴなのだ。はっはっは。
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