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2004年02月の鵞毛庵日記

八海山ははるかに遠く

2004.02.29


今日は4年に一度の閏の2月29日なのだ〜。

   なんでも今年の申年は性格が強い年だそうで...今年生まれる赤ちゃんは暴れん坊将軍かもしれません。(笑)なんでも、孫悟空のように、石から飛び出す勢いだとか...
   昨日日記に書いたとおり、今夜は「八海山を囲んで、賑やかな夕べとなりました。てんてつさん、ありがとうございました〜。\(^o^)/秋田で買った杉の角樽に移して、杉の香りもほのかに、おいし〜でした〜。みんな大満足。(^_^)v

   メニューは鴨の舌やうずらの叉焼は買ってきて、他にアスパラの白和え、たらこの煮たのときのこのにんにく炒め、台湾風湯葉巻揚げ。それからあんこう鍋(といっても肝なしなので、普通のお鍋)に最後にはベトナムのフォーの麺。飲み物は「八海山」以外にシャンペンやらワインやら何やら。合計6人でにぎやかでした〜。BGMは春光くんご推薦で猪やっこさんが送ってくれた戦前の歌や戦後のジャズや流行歌。

   ア〜飲んだ、飲んだ。食った食った。一人つぶれて高いびきが転がっております。(笑)

   庵主もこれから寝ま〜す。

 

またまた軍艦、軍艦、ち〜んぼつっ!!の巻

2004.02.28

    目覚めから頭が痛いっつうのは最悪でござるよ。肩こりこりこりの上に、夕べおそくまで本も読んでたし。気をつけないとォ。外は晴れたり時々雪がちらついたり。こういうのを風花(かざはな)といって、俳句では季語になってます。なんかひねろかな〜。って頭痛くてダメだ〜。ニャロメ。(笑)寝室にいろんなものが滞って、風水的には非常によろしくない状態で、「気」がうまく通らないんだから、頭も痛くなるわな。と、ちょこっと気の通り道を整理。ほんのちょっとのことで、気分が少しすっきり。(って、こういう話、この間リヤンとしたばっかりでして)
そしてちょっとお昼寝。変な夢を見たぁ。セーヌがめちゃくちゃうねっていて、ペニッシュ(石炭船)が橋の下をくぐれず難儀しているのを、傘をさしながら猛吹雪の中で見ている。もう、庵主の頭がめちゃくちゃにうねったたんだわね、これ。

    またしても心地よい目覚めではなかったけど、ま、ちょと元気になって、夕方遅くに中華街までお使いに。まだ桃源郷は健在。(笑)明日、遅まきながら、てんてつさんから送っていただいた「八海山」を飲む会を予定しており、その買出しに。う〜ん。お客様はお寿司屋さんをお呼びしておりまして、メニューどーしましょ?あはははは。おいしいお酒は誰とでもっていうわけに行きませんからね〜。部屋も片付けないとな〜。仕事場が一気に宴会場になるわけでして、机の上を綺麗にしないと。インクとかペンとか紙とか散らばっています。(>_<)

 

右?それとも左?

2004.02.27

   ブルターニュをはじめ、フランスの西側は昨夜から雪。その雲行きが今夜はパリにも少し流れてきて、7時過ぎにちょこっと出かけたら雪が降ってきました。明日の朝はマイナス3度だって〜。さぶいな〜〜〜。

   ちょっと気になってることがありました。それは、お雛様の並べ方。♪お内裏さまとお雛様、二人並んですまし顔♪が、どっちが右でどっちが左か?庵主は恐らく小さい時に、以前は天皇皇后両陛下の並び方と一緒で、男雛が向かって右、女雛が左という飾り方だったけど、最近は逆みたいだと母から聞いてはいました。古来日本では左の方が位が上なんです。でもって、その最近というのが、いったいいつを指すのか?というのに近年疑問を抱いておったわけです。(笑)というのは、庵主自身はずっと昔風に向かって右が男雛なのだけど、どうやら普通はそうしてないみたいなんですよねェ。
   それでちょっと検索してみた次第でござりまする。

   その結果、確かに昔は向かって右が男雛で、まさに天皇陛下の如く。ところが大正天皇が即位の際に、西洋式にのっとって皇后様と並ぶ時に左右が逆になり、それで一気に関東周辺でモードが変わったということなのでした。母が言っていた「最近」というのは、恐らく戦後を指してると思うけど、実際は大正初期から変化はあった様子。しかし、関西方面では昔風が続いているようですが、実際はどうなんでしょうか?

   関東と関西の違いに、「ひなあられ」もあります。これはつい2,3年前に知ったこと。関西では本当に庵主の目から見れば普通のあられで、お江戸のお雛様カラーの可愛いのとは全然ちがってショックでしたぁ〜。だけど、最近は東京で売ってるひなあられに変化があるような気がする。粒が大きいんです。あれはお米なんだから、あんなに大きくなるはずがない。それなのに形は米状で、なんかうじ虫みたいで気色悪いのだ。そう思いません?(笑)そうじゃないとまん丸いのばっかりで、詰まんない。あれはお米とまん丸のあられがお雛様カラーに砂糖がけしてあって、お豆が時々入っているというのが、お江戸のひなあられだと思うんですが。どうなんだろ?

   今のように豪華なひな飾りをするようになったのは、江戸時代、それも元禄あたりからで、比較的新しい習慣なんです。それまでは紙のお人形だったりして地味だったそうです。
   歌舞伎に「妹背山婦女庭訓(おもせやまおんなていきん)」という芝居がありますが、ま、ちょっと日本版ロミオとジュリエット。これがお雛様と関係が。親同士が敵対、子供同士が互いに思いを寄せて吉野川を挟んで向かいに住んでいるのに川を渡って会いに行けない。この芝居では花道が客席の右側にも特設されて、舞台中央と客席を吉野川に見立てているのです。双方の親が蘇我入鹿に吹っかけられた難題を逃れるべく、ついには娘は事情を飲み込んで母親に首を討たれ、男の子は切腹して殉じます。その際に娘の母親が娘の首とお雛様一式を嫁入り道具とみなして、向かいの家に流して嫁入りさせるという悲恋。話は悲しいけど、きれいなお芝居です。

   三人官女のミーコちゃんたち。

 

お胸はぺっちゃんこにされて痛いのだ。

2004.02.26

   寒いけど昼間はすごくお天気が良い毎日です。日も随分長くなってきました〜。7時近くまでうっすら明るいのだ!緯度が高いですからね、日本よりずっと日が長い。その代わり、夜明けは遅めです。

   今日の日本のニュースで、乳がん検診のマンモグラフィーを従来の50歳から40歳に引き下げというのがあったのだけど、何言ってんの?とびっくらこいた庵主でした。ちょっと前にもどっかの掲示板で触診廃止とかいうのが話題になって、すでにびっくらこいてたのですが。だって、触診は定期検診の度だし、マンモはこっちでは30過ぎたら5年〜3年に一度、家族内にケースがある場合は普通より頻繁にとも言われてるし。庵主の年ではもう毎年ですよ。(まだ50歳にはなっておりませんが)というのは、昨日は婦人科の定期検診に行って、この間はいつやりましたっけ?とドクターに聞かれたので、一年ちょっと前ですよと答えたら、じゃ、やらなきゃって。あなたの年齢ではもう毎年やらなきゃダメですよォと処方箋をささっと。マンモとエコと両方。男性にはわからないけどねェ、あれ、痛いんですゥ。機械に挟んでぺっちゃんこにして写真とるんだもの。(笑)ぶざまなカッコしてェ。
   なんか最近、検診に行くたびに年を聞かれて、そういう訳だったのかと納得。ま、検査するに越したことないから、また痛い思いをしまひょ〜。(>_<)

         ***********

    閑話休題。ある友だちと電話で久しぶりに長話して、なんでも先週末にアトリエの硝子を割られて大変だったらしい。アトリエは道に面していて、日中、外で喧嘩があり、そのあおりで硝子が割れたんだと。近所の人が警察に通報したらしくて、被害届けを出して保険屋サンに連絡。普通は修理したらその代金を請求して、後から保険が降りるのだけど、「金がないよ〜」と泣き込み作戦をやったらしい。寒いから治さないと困るしね。それがうまくいって、保険屋が直接業者に支払ってくれて、すぐに硝子も元通り。やってはみるもんだな、というお話でしたぁ。庵主もこのやり口はいつか利用しようっと。(笑)

    以前に日記で書いたサスペンスを読み始めました。おもちろい。「誰にも言わないで」という、死んだはずの奥さんの写真がメールで届くという話。その中で、やっぱり他人のメールをチェックして、ゆすったりなんたりが出てくる。怖いですね〜。これからこういう犯罪がますます増えるんだろうなぁ。ちょっとぞっとしてます。今夜も寝る前に読むぞ〜〜!!
   
    この間の写真では判りにくかったかもと、束ねた水仙拡大写真でござい。
   

 

日本は「揺れ」大丈夫かな?

2004.02.25

    おととい、モロッコで大地震がありましたが、その数時間前に、実はフランス南東部でもちょっとした揺れがあったそうな。グルノーブルあたりも揺れたとか。それで、何か関連があるんじゃないかと疑った人もいたそうだけど、どうやら直接関係はない様子。でも、スイスとの国境付近は南北にプレートの狭間があって、そのせいで地殻がずれたりするのは仕方ないらしい。地図を見ると、その通りだなぁと思った庵主。アルプス、モンブランなんかある辺りは、山が高いということはそれだけ地殻の形成が新しいわけですから。そして北上するとジュラシックのジュラ山脈で古い土饅頭。小学校の理科の時間みたいですね〜(^_^)v
    あとはスペインとの国境のピレネー山脈のところもプレートの狭間があり、その延長上を南下すると、アルジェリアだのモロッコだのになるわけで、揺れて当然な地域ですね〜。そして、トルコのイスタンブール。次に大きく揺れたら沈没してしまいそうな感じ。

    気のせいかな?このところ、北アフリカや中近東は地震が多いような気がするのは庵主だけ?

           ************    

    今日はレッスンに行った先がリヤンのうちのすぐ近くだったので、終ってから彼女のうちにお昼ご飯を食べに。かれこれ10年にはなるかな?ヤマザキのティーサロンとケーキ屋さんがあるんです。(ちなみに虎屋もあります)日本の洋菓子が食べられるのだ。リヤンはショートケーキ大好きなので、それと、抹茶味のシュークリームをお土産にしました〜。\(^o^)/

    彼女と銀座を歩いていた時に、遅めのお昼をどこで食べようか?ということになったことがありました。時間は3時半ぐらい。簡単にサンドイッチとか、パスタとか、なんて思ってたら、ダメ出し。リヤンは日本では日本のものしか食べたくないという。う〜〜ん。困ったにゃ〜〜。でも時間的に無理だと説明して、どこかで納得させようと必死だった庵主。そこに神様の助けとしか思えないように「不二家のショートケーキ」が!!

「ね、これ、ひょっとしていちごのケーキ?」と言うリヤン。
「うん、そうよ」(内心、それどころじゃないだろ〜が!!)とそっけない庵主。
「日本に行ったら絶対食べなさいって言われたことがあるんだけどォ。中にもいちごが入ってるのよねェ?」
「☆\(^o^)/☆うんうん!!」庵主。「ここは、その、老舗でござんすよっ!」
「ここで食べられるの?食べたいっ!(^_^)」
「もちろ〜〜〜ん!!(^_^)v(やったぁ〜〜)  ここで軽食もあるし、じゃ、デザートにケーキ食べようぜィ!」

という一件がありました。

   今日はふたりでそれを思い出して、ニコニコしながらショートケーキつついておりました。ふんわりスポンジ、かる〜い生クリーム。これはやっぱり日本のに限る!

 

脂っこい火曜日なのだ。

2004.02.24


  今日はMARDI GRASマルディ・グラ、告解火曜日で謝肉祭(カーニバル)の終る日。この日は仮装したりバンバン飲み食いするという習慣があります。
  もともとはこの日に脂の乗った牛を殺して食べたらしいですが(グラは脂っこいとかいった意味)、これは、キリスト教の古くからの習慣。キリストの復活までの受難の40日間を四旬節(しじゅんせつ)といいますが、その間は肉を絶ったり断食したりという慣わしから、その前に当分食べ納め〜ということ。でも、現代はそんなことは普通の人はしませんが、この火曜日にはその名残として揚げ菓子やクレープを食べる風習があります。クレープは実は2月始めのCHANDELEURシャンドゥルール(聖母のお潔めの祝日)に食べることが多く、これも古くからの習慣とキリスト教が混ざったもの。マルディ・グラには揚げ菓子のほうが良く食べられるかなぁ?揚げ菓子ってBEIGNETベニェといい、カーニバルのベニェは写真のようなものです。モノプリ(スーパー)で売ってたので買ってまいりました〜。ミーコちゃん、にっこり。(^_^)v

作り方の写真付きはこちら↓
http://www.meilleurduchef.com/cgi/mdc/l/fr/recettes/gouter/beignet_carnaval_ill.html

   小麦粉と卵を練って、レモンの皮や砂糖、バターを混ぜて練り練りして一晩寝かせたものを、薄く延ばして三角に切って揚げるのです。場所によって多少違うけど、薄いドーナツというかパイの皮の厚めのを揚げたというか。フランス語なので詳しい作り方をご希望の方はお申し出くださいませ〜。

   以前は子供達が小麦粉や生卵を道行く人に投げつけたりして、電話BOXに逃げ込む人とか良く見かけたけど、最近は学校がヴァカンスなのであんまり見ないな〜。庵主も随分前だけど逃げたことあります。

 

サムライがいた巴里に今日は水仙が咲く

2004.02.23


  寒いですゥ。明日から朝晩はマイナス気温になるらしい。さぶいよ〜ん。
でも、今朝はお天気がすごくよくて気持ちよさそうだったので、散歩に。近くのショワジーの公園(20世紀初頭まではガス工場だったところ)をぶらぶら。お年寄りが大勢日向ぼっこ。花の植え替えが済んだところらしく、花壇には色とりどりのプリムラが植えられて華やかで暖かい雰囲気。そして、いよいよ季節到来、といっても通常よりちょっと早いかな、黄色のらっぱ水仙がたくさん咲いていましたぁ。
  森にもたくさん自生しているので、この時期になると、よく街角で束ねて売っています。早速、うちのすぐ前でも女の人が新聞と一緒に売ってましたぁ。きれいに束ねて中央に葉っぱをまとめてパイナップルのようにします。
  庵主もフォンテンヌブローの森に摘みに行ったことがありました〜。溢れんばかりに取れるので、パイナップルをいっぱい作った記憶があります。自生のは球根さえ引っこ抜かなければ、多年草なので翌年も大丈夫。

  今夜はTVでアラン・ドロン主演の「LE SAMOURAI」(サムライ)をやってたので、ゆっくり観賞。もう何度も観てるのだけど久しぶり。この映画は1967年製作。いつだったか、トークショウで「メトロに乗ったことありますか?」と聞かれたドロン、
「もちろんありますよ。」
「いつ?」
「う〜ん、最後に乗ったのはサムライの撮影の時かなぁ」

 というわけで、パリのメトロに乗るシーンが出てきます。警察の尾行をまくために、何度も乗り換えたり飛び降りたり飛び乗ったり。これが庵主の友だちが住んでるテレグラフという界隈(大昔の望遠鏡を使っての電報の発祥地で高台)で、馴染みがあるものだから尚更おもしろい。この映画は、若い一匹狼の殺し屋の話で、暗い映画ですが、ドロンもまだ若くてカッコイイ。(昨日のオマール・シャリフほどじゃないけど、今はね〜(ーー;))路上駐車してる車を盗んで、じゃらじゃらいっぱい持ってる鍵を一つづつ試してエンジンかけるのです。それもシトロエンのグルヌイユ(かえる)と呼ばれてたDS。昔のフランスの映画には必ず出てくる、エンジンかけると車体が上がって、切ると下がる、あれです。日本では一時、着物でも乗り降りがラクといううたい文句で、お振袖のお嬢さんがコマーシャルやってました。覚えてる方、いらっしゃいますゥ?

話がそれましたぁ。(^^ゞ

  で、今夜はメトロのホームの様子や車両、駅の表示、バス停など懐かしかった〜。すっかり綺麗に模様替えしてしまったので、以前はこうだったなぁ、なんて思い出に浸っていたのだ。庵主がパリに来たのはこの映画の10年後だけど、あの頃は殆ど変わってなかったのですよォ。パリは街ごと美術館みたいでちっとも変わらないという印象があったけど、やっぱり変わってるんですよね〜。建物は同じでも、走ってる車、着てるもの(男女ともきちんとした格好だもの。)、お店や広告のロゴもみんなレトロ。

 

腐っても鯛におそれおののいた夕べ

2004.02.22

   夕べ21日(土)は、セザール賞の発表があった。セザール賞?それなんじゃ〜?という方々に、え〜、フランス版のオスカー、つまり映画賞でありんす。他にな〜んにも面白いものがなかったので、久しぶりにTVの生中継を見ることに。

   あまりパッとした映画がなかったので、どうかなぁ?なんて思ってたら、案の定ぱっとしなかった。(笑)
   セザールのグランプリはカンヌでもパルムドールに輝き、他にもいろんな国でいくつか賞を獲ったDENIS ARCAND(ドゥニ・アルカン)の「LES INVASIONS BARBARES」(邦題はどうやら「みなさん、さようなら」らしい)で、実はこの監督さんはカナダ人。フランスとの合作ということでして。今回も監督賞だの脚本賞だのいっぱい持って帰りました。これは1986年に撮った「アメリカ帝国の滅亡」という映画の続編だそうです。庵主はどっちも観てない...。なので、詳細はパス。(笑)

   主演男優賞と女優賞のお話。男優賞は、ぬぁんと!皆さんもご存知(と思いますが)の、オマール・シャリフ。え?まだ生きてたのォ〜?なんておっしゃる方もあろうかと。(^^ゞ へへ、ご健在ですよ。エジプトからやってきたプリンスはお爺さんになっても何とかやってます。カジノの経営だのなんだので失敗しかかったりなんたりでしたが、「腐っても鯛」なんでしょうね〜。でもね〜、アラビアのロレンス、ドクトル・ジバゴ、メイヤーリングなんかの素敵な感じは、どうぞお忘れになって下さいませ。はっきり言って、そこいらにいるアラブ人のお店の爺ちゃんですゥ。その爺ちゃんが、まさにそういう役柄で主演した映画がございましてね、興行的に成功したとは思えませんが、ま、なんていってもオマール・シャリフですからねェ。という印象を受けたのは庵主だけではないと思いマフ。でもね、タキシード着たり、アラビアのロレンスの時みたいなカッコすれば、なかなか捨てたモンじゃないかも。(^^ゞ

   お次は女優賞。ノミネートされた人は5人ありましたが、どれもどんぐりっぽい。って、庵主は一つを除いてどの映画も見てませんでした。(あはははぁ)で、その唯一観た映画の主演女優が賞を獲ったのだ〜〜。(^_^)v なんというチョイス!庵主の目の確かさ!!(爆) 
   その人は、SYLVIE TESTUD シルビー・テステュド。そんなの聞いたこともないでェとおっしゃるアナタ!この映画、日本でも公開されてるんですよ〜。だって、日本が舞台なんですよ〜。映画は見てなくても、本を読んだり、小耳に挟んだりしてるかもですよ〜。邦題は「畏れ慄いて(おそれおののいて)」。日本で生まれ育ったベルギー人の外交官の娘アメリー・ノトンブが、住○も商事で働いて散々な目にあったという自叙伝の映画化。フランスで本はベストセラーに。普通の日本人が読むと、ちょっと誇張しすぎじゃなあい?と思うかもしれないけれど、庵主のように海外で長く日系企業勤務の経験があると、実によく観察している点は同感することも多く、読んでてそうそう!なんて噴出すことしばし。
   語学力を買われて期間契約で就職したのに、ガイジンのクセに顧客の前で日本語使うなとか、目立ったことするなとか、上司やお局様のいじめにあったりとか、終いには便所掃除をさせられたというお話。とにかく一流商社であっても、日本の男性はガイジンコンプレックス丸出しでお粗末なところがオカシク描かれてマス。しかし、何よりも可笑しいのは、実は作者自身でして、彼女、どうみたって変人。TVで良く見かけるんですが、人に好かれる感じからは程遠く、よその星から来た人みたいですゥ。ためしに他の著書も読みましたが(フランス学士院の文学賞も貰ってるのだ)、この印象はくずれませんな。(笑)ご尊顔は本の表紙になってますので、とくとご覧あれ。金のセザールを持ってるのが主演したシルビー。彼女もちょっと変ぽいところがぴったりだったかも。この映画のために3ヶ月で日本語のセリフをマスターしたという、プロ意識を買われて受賞したんだろうな〜。(セリフは全部日本語でした。)

 

軍艦浮上して忍者に遭遇せり

2004.02.21

軍艦はちょっとだけ浮上いたしましたぁ〜。(笑)

   明日は俳句会なので、句集の原稿のタイプアップ完了と校正をやり、夕方、散歩がてら中華街をウロウロ。日本の100円ショップがあるんです。でも品揃えは子供向けグッズや収納ボックス系が圧倒的。その他は日本食用のキッチン用具なんか。でも、時々なんか買ってしまう庵主。100円といっても100円じゃなくて、最初は10FFだったのが段々上がり、ユーロになってからは2〜3ユーロ、だから300円前後。他には日本風食器、中国系DVDなどなど。日本食器は半額バーゲンをやっていて、何時もは中華のだから、ご飯茶碗でも買おうかなと思ったら、同じもの10個買入につきだったので、や〜めた。土曜で混んでたので落着かず、珍しく何も買わずに出ました。そういえば、日本人の若いカップルがいて、
「へェ〜、100円ショップがあるんだぁ。面白いから写真とってみんなに送ろうかぁ」
なんて、言ってるのが聞こえました。ふと、庵主もそう思ったけど、ちょっと撮れそうもなかったからヤメ。

   その後、ぶらぶらして、予定外だったけど、やっぱり第一大商場で買い物。最近、このスーパーは店内にビデオを設置して、アジアの歌番組を流してるんです。ジャニーズ系やモー娘のようなきゃわいい子達が飛んだり跳ねたりして歌っております。ブリットニー・スピアーズみたいなのも、モチロンいるし。でも、今日はビデオはついてなくて、音楽だけ。舞茸を買おうかどうか品定めしていると、確かタイの歌だと思ったけど、随分前にヒットしたという「サバぁイ、サバぁ〜イ」♪という歌が流れてきて、これは中華のカラオケに行くと絶対誰かが歌うので、庵主も知ってるのだ。踊りもあって、誰かが歌うと、ぞろぞろ人が出てきて、踊ってたりもするし。で、気付くと一緒になって♪サバぁイ、サバぁ〜イ♪のところだけ歌ってしまう。(^^ゞお次は...???日本語?上海白菜と春菊とどっちにしようか迷っていると、

「あなたも忍者、私も忍者、目潰し投げて、ドロン、ドロン」
 
なんじゃ〜これは?思わず噴出してしまいました〜。

歌自体は英語なんだけど、このセリフの部分だけ日本語で、何度も出てきてェ...。どなたかご存知ですか?この歌。
テレサ・テン自身を始め、日本の歌は随分中国語でカバーされてるから、それはしょっちゅう耳にしてるんだけど、こんなの初めてでしたぁ。よくあるのは、カバーされてるのを聞きながら、この歌、なんだっけ?と日本の元歌を思い出すのに必死になってたりして、大根持ったまま突っ立ってたりするんですが...。
   
暗くなってからだけど、第一大商場はこんな感じ。春節の頃撮ったから、ちょうちんがいっぱいぶら下がってます。  

 

沈没、沈没、ぐ〜んかんっの日

2004.02.20

   どうも最近は、夜出掛けたりしてお酒を飲むと、翌日は決まって沈没状態。これはいかんのだよ。とほほほ。

   夕べは高たんぱく高カロリーを摂取しているので、ゴロゴロしてては、全く燃焼しないのですが、軍艦、軍艦、ち〜んぼつ。(ウニの軍艦巻、おいちかったなぁ)

   ま、そうは言っても、ちょっとは何かしたんですけどね〜。新しく「能の花」シリーズの作品の構造を練ったり、装飾頭文字のデザインを考えたり。生徒さんに頼まれた誕生日カードのデザインとかも。結構、いろいろやってるなぁ。(笑)でも、どれも進まずということでして。お昼寝もたっぷりしちゃったし。

   やれやれ。ゴロゴロ。

 

税金払わなくても鮑やウニは食ってやるゥ!!

2004.02.19

  昼間、中国人のリヤンから電話があり、今日市場の魚屋さんでウニを見かけたという。それで、商売うまくいって小金があるので、お寿司を食べに行こう!というお誘いだった。 彼女は庵主としかお寿司を食べないし、体調も懐も具合がよくないと行かない。だから、誘ってくる時は即、OK二重丸の庵主。にこ〜っ。\(^o^)/

  春節で北京に帰っていたので、会うのは久しぶり。この間彼女のために買っておいた黄色いお猿さんの置物と、頼まれた「欧州日報」を持って友人の寿司屋で待ち合わせ。いつも中国向けの国際テレフォンカードとか新聞頼まれるのです。今日は新聞だった。メトロの中でチラッと中国語の新聞を盗み読み。フランスで飲食関係の付加価値税が減税になる可能性大とのこと。コレはラジオのニュースでもやってました。欧州内をとにかく統一しないといけないので、フランスだけ首を縦や横に勝手に振れないのが現状。他国にあわせないと。で、他国に合わせて減税になるらしいです。あっち上げて、こっち下げるということに四苦八苦な感じだな〜。お次はイランの列車事故、周囲5カ村も被害をこうむって300人近くの死者とか。写真が載ってて悲惨。
  お次に目に付いたのは日本の吉野家の一件。(笑)アメリカ産の牛肉が狂牛病で牛丼が提供できなくなり、客が怒って店員に殴りかかったとかいうようなことが生地になってました。はずかしいな、なんか。(^^ゞ
  最終ページには日本の経済成長のことやら車の輸出のことなんかが記事になってたけど、その下に「日旧海軍軍歌再登場」という見出しで、何かと思いきや、小泉内閣がイラクに自衛隊海軍を派遣して、横須賀港で戦艦「南雲」出航の際に、旧日本帝国海軍の「軍艦進行曲」(軍艦マーチ)を演奏したとの記事。え〜〜〜〜っ!!とビックリこいた庵主。あの、「守るも攻めるもクロガネのォ〜♪」ですよっ!ど〜いうことよっ!戦争体験者には耳の痛いことで渋面というように書いてありましたが...。何考えてるのかな〜。その話をしたら、お寿司屋さんでも、え〜〜〜つ!!でもパチンコ屋じゃ何時も流れてるけどね〜って。そう、パチンコ屋さんなら、構わないんですけどね、(でも、構う人もあるだろうけど)、とにかく、チンジャラジャラじゃなくって、自衛隊ですからね。それも、海外じゃ、帝国陸海軍と同じように訳されてる自衛隊。軍艦マーチはまずいんじゃないか...。と、戦後生まれでも、海外に住んでると気になりますね〜。リヤンにも、ほら、あの映画「鬼子来了」(鬼が来た)にしょっちゅう出てきたマーチ、と言ったらすぐ判ったモン。庵主はあの映画見てから数日間、軍艦マーチが頭ん中ぐるぐるで難儀しました。(笑)しっかし、小泉さん、何考えてんのよ!っと思ったしだいです。

  閑話休題。リヤンは黄色いお猿さんをすごく気にいってくれて、北西の方角に置くといいので、彼女のうちなら窓際が良いと教えてあげましたぁ。ちょいとォ、風水って中国のもんなのよ、ねえさん。(笑)それから、彼女の大好物のウニ、甘エビなんかもしっかり食べて、つまみにはあわびの酒蒸しも。包貝って言うんですね、中国語では。中国では珍味だといって高いばっかりでゴムみたいという印象だったのが、逆転満塁ホームラン!
他に、ひらめの縁側とか、トロのいいとことか贅沢しちゃって、日本じゃ、そうこんな具合には寿司屋でも食えねェぜって感じでした〜。

  そんな楽しい夕べの後に、郵便箱に待ち受けていたのは...。写真の税務署の申告用紙!!はははは〜〜。今年は例年よりぐんと申告日が延期になって、パリ付近は4月の5日だってェ。従来は2月末だったんですけど、なんなんでしょう?少しはお安くなるのかしら?

 

セルロイドの運命のともし火

2004.02.18

  座って仕事してたりPCに向かっていると、手がかじかんでまいったまいった。何度かお湯につけてマッサージ。字を書く時は、いくら指先を切った手袋とはいえ書きにくいからはずしてるけど、こうしてPCに向かっている時は欠かせません。

  今日も散歩がてら魔のFNACへ。(笑)しっかりDVDコーナーももう一回チェックしたら、古いアメリカ映画などの復刻DVDが安価で並んでいて、なんか欲しくなったけど我慢。「お熱いのがお好き」「アパートの鍵貸します」とかなどなど。またにしようっと。また今日も鈴木清順の3本セット手に取ってしげしげ。60%ぐらい買う気になってた。(^^ゞこれもまたにしよう。(笑)

  やっぱりこの間はちょうど本の入れ替えなどしていて、品揃いがイマイチだったのだ。平積みの本が入れ替わってましたぁ。庵主がこの間買った推理小説は相変わらずお勧めの本として鎮座してますゥ。(まだ読んでなぁい)
  アートコーナーも本が並べ替えられてたので、チェック。前に探して見当たらなかった「人形」の本が一冊あって、パラパラ。最近あちこちのHPで知ったフランス人形のいろんな種類が出てきて、あぁ、これこれ、とか、うんうんとか。ちょっぴりうれしかった。(^_^)v その本の人形関係語録のようなページにセルロイドの項目があり、その解説に「可燃性で危険なためフランスでは1978年より法律でセルロイドの玩具屋人形の製造中止」と書いてあって、思わずえ〜〜っと声を出しかけた庵主でした。セルやさん、ど〜しよ〜??!!。送っていただいたミーコ達、無事通関できてよかったぁ。 日本だって、セルロイドでお人形さん作ってるのセルやさんお一人ですからね〜。

  前から写真撮ってセルやさんにお見せしようと思っていたお針箱。小学生の時から使ってます。物持ちいいのよね〜。幼友達にノケゾラレタ経験あり。待ち針もその頃のだから、プラスチックじゃなくてセルロイドかなぁ?「御は里入」(こんな風に書いてあってレトロ!)の中にはやはり当時からの針がそのまま入ってます。だってェ、いっぱい入ってて、腐るもんじゃないし。もうかれこれ35年ぐらいになるかな〜。(えっ!?...はっ? ハイ。そーですね。(^^ゞ)
  

 

肉まんは暖かいのを食べましょう\(^o^)/

2004.02.17


  昨日、桜さんが肉まんの話をしたので、なんか食べたくなってお昼前にお使いに。

  みんなが日本で親しんでいる肉まんは、ラーメンや餃子のように、中国のものといってもかなり日本人好みの味になってると思う。中国人といっても華僑は出身がいろいろ、従って料理も味付けや材料がそれぞれちょっとづつ違ってます。店先でふかしてるのは見かけるけど、そんなにいっぱいはないのも意外。それよりはベトナム風のフランスパンのサンドイッチのほうが人気ですね。肉まん、ふかしすぎちゃうとベチャっとなっちゃうし。どっちみち、そういうお店のも、中華のスーパーで買うのも同じものですから。
  で、庵主は一袋4個入りのを買ってきて、家でふかしてゆっくり食べるのですが、メーカーがいくつかあって迷うところ。あんまり好きじゃない中国のソーセージがいっぱい入ってるのはいやだし、うっかり叉焼包を買うと、食紅がこれでもかっていう上にタレがみたらし団子のタレの煮詰めたのみたいなのもあって、バツ。研究に失敗(笑)を重ねた結果、比較的新しいメーカーで写真のものが最近の合格肉まんです。ゆで卵が入ってると「当り」。包装にある調理例の写真はどの国でもあてになりませんからね〜。黒酢をたっぷりつけてパクパク。( ^)o(^ )

  暮にリヤンがお手製の肉まんをご馳走してくれた方がおいしいのは当然。でも、一個、二個のために自分で作れないじゃない?だから出来合いでがまん、がまん。

  そういえば、北京に行った時、リヤンが名物だからと菜っ葉の漬物入りの包子(パオズ)を食べさせてくれると言って、彼女自身も久しぶりで楽しみにしていたのですが...売店が元の場所にない!?そこは天安門広場横の中山公園内。寒くて雪が降りそうな中、必死で探してやっと見っけ!....しかぁし。ふかしてないのよね〜。ど〜ゆ〜ことよ?でも、その日はそれがお昼の目的だったので、リヤンがぶゥぶゥ文句タレながらも、仕方なく冷えた包子を口に。幸い、中身は凍ってなかったけど(笑)、暖かいお茶もなく、常温の缶ビールも買って、他にだあれもいない、冬の枯れた公園で吹きっさらしで食べました〜。その日の夜は有名な北京の四川飯店で仇をとったぞ〜〜! 

 

そこのけそこのけお犬がとおる

2004.02.16

  午前中またまた断水との貼り紙。どこかで工事するのでその間に水を止めてしまうということなんでしょうねぇ。ま、今日は午前中からレッスンで出かけたので、そんな困らなかったけど。案外メトロが空いていて、そうだ、ヴァカンスなんだ。お天気が結構よくて、厚着して出たらちょっと暑かった。

  パリの地下鉄は地下鉄っていうぐらいだから地下を走ってるんだけど、(当たり前じゃ!!)ところどころ高架線になっていて、外を走ってます。うちの近所のイタリー広場あたりは高架線のラインがあり、今日はそれに乗ってトロカデロという、第一回万博の会場だったところへ。セーヌ河を挟んでエッフェル塔の向かい側です。大部分が高架線で、セーヌも渡ってエッフェル塔を眺めて(^o^)トロカデロで地下にもぐります。その後凱旋門のエトワール広場が終点。ちょうどセーヌを渡るところ、「ラストタンゴ・イン・パリ」で出てくる所です。

  ここは16区の高級地帯ですから、歩いてる人たちも中華街とは偉い違いですな。(笑)しかし!!犬の糞が多いのだ。ミンクのコートでハイソな方々ぁ、てめぇの犬のケツの始末もできねェのか〜〜〜っ!!(とほほ。失礼ィ)ってな具合です。以前に比べれば随分と道が綺麗になってきたと思ってたのに、やっぱり高貴な方々はそういうことには無頓着なんですな。

            *********

   この間の桃の花、落ちたばかりのを拾ってきました。カワイイ感じ。きりたんぽさんがBBSに書いていたかわいいカエルさんは、下の本の挿絵でして、非常にリアルです。このページはカタツムリなど無難なところで。この写本は実物大の復刻です。枡の大きさと比べてみても判ると思いますが、字がちいちゃ〜〜〜い!!16世紀です。
  

 

出しました〜〜!!

2004.02.15


ミーコちゃんたち、そわそわ、ウキウキ。\(^o^)/

  今日はやることい〜〜〜〜っぱいあって、うわ〜〜〜という感じで、まづは延ばしに延ばしていたお雛様から。それで写真も撮ってすぐ日記に載せてしまおうと、いつもより早き時間に日記書いてます。まだ、パリはお昼ですが...。

  庵主が最初から持っていたのは赤ちゃんタイプの。母が作った木目込みで、庵主と同い年デシ。てへへへ。色あせておりますです。
立ち雛は本当は姪っ子ちゃまのでしたが、彼女には実家のがあるので、姉が以前に譲ってくれたもの。豆雛は縁結びということですが。(キャハ〜〜〜っ)これは数年前に姪っ子から。ま、またご縁があるかも知れないじゃないの?という希望的観測でしたぁ。(笑)もう一個はお友だちが送ってくれたものです。なんだかんだと集まりました。

今年はとにかくミーコ三人娘がやって来たので、にぎやかに、晴れやかに。

  お雛様は春分過ぎの大安の日で2月半ばごろまでに出すべし、なんて日記に書いたら、てんてつさんが、ちゃんとそうして写真をUPしていたので、アセアセ(^^ゞでした〜。てんてつさんちは3人お年頃のお嬢さんがいますからね〜。いつだったか、ちょうどお雛様の頃に帰国していて、忙しくてお雛様を出していなかった姉に、「一応この家には嫁入り前の年若い娘がいるんだから、飾ったほうが...」と進言したら、「じゃ、出してよォ!」と言われてしまった庵主でしたぁ。で、その姪っ子ちゃまはバリバリ仕事してる様子ですが、ど〜してますかね〜〜?

  さて、これで今日の予定のひとつはクリアじゃ〜。昼餉にいたそう。

 

桃源郷をたづねて

2004.02.14


  フランスのことわざのひとつに、「聖ヴァレンタインの日の天気はその年の春の天気である」というのがあります。日本じゃ関東あたりは春一番、山形の方は豪雪だったとか。
日本ではチョコが飛び交ったんでしょうかね〜?こちらは恋人達の記念日みたいな感じではありますが、女性からチョコをなんていうのじゃありませんし、男性からも好きな人にプレゼント(お花とかそんなもの)したりしますね。でもそんなに習慣として根付いてはいないです。日本で騒ぐようになったのはアメリカ経由でしょうね。

  で、天気の方は巴里は曇りでした〜。しかし、桃の花が咲いてますね〜。そろそろいい感じかな?と午前中に中華街におつかいに。大通りを横丁に入ったとたんに、向こうの方がほんのり桃色。50mぐらいの遊歩道に何本か小さな並木状に桃の一種が植わっています。フランス人は見向きもしない。(ったく情緒のないやつらだ!!)さすが、華僑は愛でてますね〜。この遊歩道を歩く時はちょっと桃源郷気分っていうのはオーバーだけど、でも、なんか嬉しい感じです。

  花を愛でた後は、今日は句集の原稿をず〜〜っとタイプアップしてて、一応打ち終ったので、ひと休み。明日はそれを校正の予定。

  だから出せなかったお雛様はまた明日ということに。(^^ゞ

 

日本も仏蘭西も、13日の金曜日でござ〜い。

2004.02.13

今日はジェイソンくんの日だ〜〜〜。
怖いですね〜。(笑)

  フランス人はこんな日にわざと大きなロトを組んだりするけど、明日はバレンタインだし、この日も通常は大きな額になってますね〜。庵主は滅多にやらない宝くじ。

  さて、そのフランス人が、もっとも嫌うのが食事のテーブルに13人。他のことにはズサンなのに、これは譲らない人が殆ど。いつだったか、ノルマンディーの知人のクリスマスの招待を断ったら、13人になっちゃうからどうしても来てくれとかなりしつこかったのだ。断った理由は、もとから日本から人が来る予定だからと、はっきり承諾してたわけじゃなく、でも気になって断りの電話を入れたのです。向こうは当然庵主が来ると思い込んでて、難儀。(ーー;) 日本からの友人も連れて来いとしつこい。だめだめ、着いたばかりで疲れてるし、その人フランス語できないし、(通訳したり、説明したり、負担はこっちにかかるんだ!)、第一、車ないから行かれないよ〜。迎えに来てくれるとは言わないんだな。(笑)で、押し問答して、テーブル二つに分ければ?ということで、こちらは勘弁してもらったのだ。ふ〜っ。

  ま、なんということもなく、13日の金曜日は日本ではもう済んじゃったし、こちらもあと、2時間ぐらいでおしまい。そんなに悪い日じゃないですよ。今日は大安だったんだから。それで、お雛様を出そうと思っていたのだけど、週末に延ばすことにしましたぁ。

  今日は昨日と違ってお天気もよく、暖か。着実に春は近づいてますね〜。学校は今日から2週間、2月休み。謝肉祭です。したがって今日からニースのカーニヴァルが始まっています。一度も行ったことないな。ニースに住む人に聞いたら、あれは観光客用よ、みたいなそっけない返事が返ってきたりして。判るような気もするけどな〜。でもな〜。

  それはさておき、今日からヴァカンスということは、交通機関や道が混んでるんですよね〜。スキー用のTGV(テージェーヴェーと読みます。フランスの新幹線。)は増発してるらしいです。ラジオのニュースでやってました。っと〜〜。ラジオのニュースったって、天気予報と株式情報や交通情報のみ。今日でラジオ局の職員ストは18日目となり、こんなことは過去25年で初めて。賃金やリストラや社会保証のことなどが問題(って、いつだってそうだけど)。難航している模様です。TVの方はニュースはちゃんとやってますが、こっちだって、そのうちどうなるか知れたもんじゃありません。そうなったら、ネットがあるさ。(笑)

  春を告げる花のひとつ。なんだか判りますか〜?
 

 

春立てどまだ名ばかりの...

2004.02.12


  なんか冴えない天気です。ま、立春が過ぎたとはいえ、2月ですからね〜。

  久しぶりにカリグラフィー協会のSCRIPSITスクリプシットへ。うれしいことに生徒さんが来週から増えるので、足りない道具類を買うのと、夏のスタージュの申し込みやら年会費の支払いを兼ねて行って来ました。明日から2月のヴァカンスだったので、グッドタイミング。明日の晩からヴァンサンとヴェロニックはアルプスに二週間スキーだって〜。 夏以来、ご無沙汰だったので、互いの近況報告。今年の夏は7月半ばにイギリス書体とバリエーションのスタージュを受けることに。講師は良く知っているギィ。今度はヴェロニックも講習を受けるというので、食事当番は僕だよ、とヴァンサン。去年の夏の杏仁豆腐、またデザートに出るのかなぁ?(笑)おつまみ用に柿の種、仕入れて行かなくっちゃ。 ヴァンサンはLe Calligrapheル・カリグラフというカリグラフィーグッズの販売も手がけていて、ペン軸やインクなどは独自の製品も扱っています。卸はしてないので、ここでしか買えません。今日はペン軸とペン先、それとフローリッシングという、ペン画の鳥シリーズの本を購入。先が細いペンで描くもので、前からやりたかったのだ〜。

   帰りにすぐそばの、もと鉄道線路下のアーケードをブティックに改造したところに寄って、オリーヴオイルの石鹸を買入。写真のアーケードっぽいところ。バスティーユの新オペラ座は向かって左のほう100mぐらい。
   さて、この石鹸、メソポタミアの時代から変わらぬ製法で作られていて、オリーヴオイルと月桂樹のオイルを混ぜて、海水のソーダと練って9ヶ月寝かせて作る石鹸で、水に浮くんです。寝かせている間、緑から変色してトルコブルーになり、できあがりは赤茶色がかったオリーヴ色。月桂樹のオイル成分が8〜35%というのが高品質でお肌にやさしく、今日買った洗顔用はオリーヴオイル72%、月桂樹20%、残りが水分。大量の油分と8%の水分、それも9ヶ月天日で寝かせているので、しっかりシマって、非アルカリ性。月桂樹20%というのは極上品質とのことで、お顔も安心してつるっつる!

   この手の石鹸(PAIN D'ALEP パン・ダレップ)は、マルセイユ石鹸と同様、水に浮く、肌にもやさしく洗濯もよごれの染みとりも、タンスにゴン!のように防虫にもなるという優れものなのです! 見た目は綺麗じゃないけどね〜。
  
   さ、今夜はこれで顔を洗って寝ましょう!!  

 

メンチカツを食べた日。

2004.02.11

  気をつけないと、ついつい冷蔵庫の中に無駄が出る。野菜でもなんでも、日本よりひとパックの量が多いんです。だから、周期的に食料品の買い物はしない!と自分に言い聞かせて頑張るのだ。そうすると、実はいつもより凝ったり美味しいものが食べられたりするんですよね〜。品数もちょこちょこっと多くなったり。

  ということで、昨日ぐらいからそういうモードに突入。夕べは残ってたもの大いに利用して簡単石狩スープ。今日はひき肉の冷凍が残っていたので、数年ぶりでメンチカツなんか作ってしまいましたぁ。\(^o^)/ 自分で作って、揚げたておいちいよ〜ん。白菜を利用したけど、これまた久しぶりにコールスローも作った。イギリスのスーパーのMarks & Spencerがつぶれちゃってから、日本では馴染みのアングロサクソン系食品が遠のいてしまいました。コールスローもそのひとつ。

  明日はそれでも野菜は買わないとダメかな〜。

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  トールペイントが、てっきりドイツやオランダなどどっちかというと北の方のものだと思っていたら、もとはフランスが発祥らしいということを知り、いろいろ検索。フランスのサイトはどうしようもなくて、大変だった〜。結果は殆どゼロ。でも前に行ったベルシーのショッピング街のアートクラフトのお店に行けばいろいろ売ってたから、近々また行ってみようっと。日本の方がずっと情報収集が簡単でなんでもすぐ判る。(ね、違いはこういうところにも出てくるんですよねェ)で、日本のサイトでフランススタイルの花柄のトールを見て、あぁ、これかぁ〜と。てっきり余所からのものと思ってた庵主はちょっと納得。

  午後はうちでレッスンがあり、ちょうど装飾文字の話になって、ごそごそ資料やら庵主が試し描きしたものなど出したので、その中から一枚。16世紀のMIRA CALLIGRAPHIAE MONUMENTAからのコピーです。コレ、なんの木だか判りますゥ?へへへ。  

 

やっぱりフランス人は...。

2004.02.10

  寒さが戻ったけれど、お天気は良いので気持ちいい。木の芽も日ごとに膨らんでいます。黄昏時分には空が暗くなるまでの時間、鳥のさえずりが賑やか。人間にはまだ寒いばかりだけど、自然は確実に春を感じとっている様子。

  腰が痛いな〜と言いつつ、今日はもっと本当に腰の具合が悪い人のところに、俳句集の原稿を取りに行きました。お見舞いにおせんべとかカップめんをちょっとづつとミニバナナ。調子が悪い時は日本風の簡単なものの方が嬉しいんです。暖めたりなんたりだと、洗い物も増えるし、かえって面倒なことになるので。案の定、そうやって、いろいろとお見舞いが届いて助かったとの話。良かった。このIさんは、本業はシャンソン歌手。パリには日本での仕事をしばらくお休みして、フランス語の勉強と武者修行中。以前から俳句もやっていたので、昨年6月ごろからこちらの俳句会に参加。なかなか音楽的な感性の句を詠む女性です。今回は彼女が句集用の原稿にひと通り目を通してチェックしてくれたところ。これから庵主がタイプアップして準備を進めます。

  今日もいろんな話から、日本の識字率やフランスの実ははっきり存在する階級差別、教育システムの違いなどのことが話題に。日本とフランスとどっちがいいか?って。日本人の思う常識とこちらの常識に隔たりがあるから、なんとも言えないというのが、たどりついた結果。

  うちからIさんのアパートまではバスで10分ぐらいなので、47番のバス停で待っていたら、女性が「北駅ですよね?」といきなり聞いてきた。庵主は47番が北駅行きだったか怪しかったので、路線地図で確かめて返事をしてあげた。なんかあわててるのだ、その人。ど〜したのかな?バス来てないし。と、思ったら、隣のバス停に27番が止まっていたのでした。27と47も判んないのかな〜?大きく数字は出てるんだし、しっかりちゃんと見ないんだからっ!そして47番が来て乗ったら、いろんな人になんか聞いてて、北駅は終点でずっとずっと先なのに、すぐあわてて降りそうになり、隣の席の人に、まだまだ先で終点までですよ、と言われてました。そんなに年の人じゃないのだけど...。定期持ってたからパリに住んでる人なんだけどな。もう、こういう訳の判らない人、多いんだから。虚しいな〜。(笑)

 

久しぶりに散財ブギ

2004.02.09

  腰が痛くなっちゃった〜。
  久しぶりに危険地帯FNACに行って参りました〜。本とかCDのお店。プリンターのインクカートリッジを買いに行ったのですが、それだけじゃ済むわけないでしょうが。ねェ。(笑)

  まづ、 長い時間かけてDVDコーナーを探索。最近棚の模様替えしたらしく、すっきりしてる。そういえば、VHSの棚、なかったんじゃない?あやうく鈴木清順の3巻セットを買いそうになる庵主。けんかエレジー、東京流れ者、それと私立探偵のヤツ。欲しい。でもやめました。「陰陽師」もあったな。「Ying-Yang Master」という英語の題で、でも日仏バージョンだった。結構高かったのでヤメ。
  萬斎さん、本業も芝居も見たことない。子供の時の「乱」と一回だけ大河に出てるのをチラッとみましたが、いつ帰国しても能楽堂のおっかけフィーバーに遭遇することないなぁ。でも今月末にパリの日本文化会館で何かやるみたい。切符はもう無理だろうからやっぱり今回も空振りかなぁ。(文化会館てお高く留まってて、好きじゃない。)

  と、それはさておき、閑話休題。DVDの後、お決まりコースでCDコーナー。なんか棚の入れ替えしたらしく、品揃えがイマイチ。そうそう、売れてるライブDVDの上位にQUEENが入ってました。なんか物足りない感じで書籍コーナーへ。ここも少し模様替えしてて、何時ものとおり行ったら違うものにぶつかって、きょろきょろ。目指すは小説コーナー。推理モノであれこれ眺めて、うっひょ〜〜。前に話したレズの作家の東京が舞台になってる女刑事シリーズの3冊目があったのだ。手に確保。(笑)「当店お勧め」「店員のひとこと」「読まなきゃ損!」「新登場!」とか、いろいろと目立つようになっていて、そうなると、ほんまかいな?と手に取ってパラパラ。ふむふむ。...。という具合で、Iiain PEARS(イギリス人)の部厚い推理小説(An Instance of the fingerpointというのが原題)で、解説によると1663年にオックスフォードで教授が殺されて、召使が犯人とされ処刑されちゃう。だけど、4人の証人がいて、それぞれ語る真実が4バージョンあるという、ちょっと「藪の中」っぽい感じに興味がウズウズ。それからHarlan COBEN(アメリカ人)のTell no one、これはフランス語の題も「誰にも言わないで」。連続殺人の手にかかって死んだはずの奥さんが、8年後に突然受取ったe-mailで雑踏の中に映っているものが匿名で送られてくる。そして、誰にもこのことはしゃべらないで...。って。ふふふふ。こわ〜〜〜〜っ。面白そ〜〜。

  手も腰も痛くなってきた〜。棚の下のほうを見ながら屈伸。ああ〜。(完璧おばちゃん!)

  それでも懲りずにアートのコーナーに移動。ここもイマイチの状態。「POUPEE」(プペはお人形のこと)という本が目に入ったので、あ、そうだ、桜さんのお人形の、ここは本場なのだ。なんか本があるかしらん?と探したけど、目に付いたのは世界の人形史風の本で、いきなりアフリカの木偶。う〜ん。違うな。(笑)他はバービーちゃんの写真集のみで、がっかりしました。なんでぇ、なんでぇ、大手書店とは名前ばっかりか!と、腰をさすりながらレジへ。とほほほ。インクカートリッジ高いからね。かなり散財してしまいました〜〜。

  ↓コレが3部作の最後のジュンコ・ゴー嬢の活躍する「TOKYO MIRAGE」(トーキョー蜃気楼)でござぁい。総会屋が殺される話のようです。他の2冊も。

 

使っちゃいけない言葉

2004.02.08

   日本では特に出版や放送に関して、つまりおおやけの場所で使用してはいけないとか、望ましくないという言葉がいっぱいある。だからこうやってネットで書き込みや日記やら書く時にも、注意しなきゃいけないことも。基本的には差別用語ということらしいが、なんとも納得いかないものもある。
   
   今日の俳句会で「郵便配達人」が詠まれた句があったのだけど、内容はみぞれ降る朝に郵便配達を見かけたというもので、寒い朝からご苦労様という作者の気持ちが詠まれているわけ。ある人から、「郵便配達人」では突き放したような言い方で読み手の気持ちがじゅうぶん伝わらないという意見が出た。ごもっともである。しかし、今日、「郵便夫」はご法度なのだ。なぜなら、男女の区別が判るような表現が望ましくないから。これと似たようなの、いっぱいありますよね。俳句なんかやっていると、実はものすごく困ることが多いです。字数も決まっているしぃ。それに言葉によっては詩情もへったくれもなくなっちゃうのです。ぶりぶり。

  案外普通に使っていて、ダメっていうのあるんですよ。特に敏感なのは身体の障害に関することや、人種差別的な言葉も。そのせいで、子供の頃から親しんだ童話や童謡、キャラクターが消えてしまったのが実情。それでも文学作品と称されるものや映画などは、いちいち、断りが入ったりしてまどろっこしい。

  昨日の日記に笠置シズ子のことをちょっと書いたけど、彼女の「買い物ブギ」というなんとも愉快な、大阪弁で楽しい歌も、最後に不適切な表現があるということで、復刻CDではその部分はカットされてるとネットに出てました。え?そんな歌詞だったけぇ?とテープを聞いて確認した庵主。それは、
「おっさん、おっさん、おっさん、おっさん」
「わしゃ、つ○ぼで聞こえまへん」

ということでした〜。
なんか世知辛い感じでつまんないな。

  「怪奇大作戦」にもそういった種々の事情から放送禁止になっていて、シナリオも公開できない欠番エピソードがあるのだけど、どうかなぁ。(ということなのに、世の中にはビデオが出回っていたこともあるのですが...だから庵主は見られたのだぁ)

  「鬼が来る」という中国映画は、戦争中の中国の村に一人流れ込んだ日本兵の話で、日本公開は本来より20分短いとか。この映画をパリで観た庵主は、観ながらすぐに、こりゃ、内容もそうだけどいけない言葉がいっぱい(殆どそればっかり)で、日本での公開は無理だと思いましたもん。香川照之は熱演で大喝采で三重丸です。まずいとこ、いっぱいカットしたんでしょうね。でも、それだと、この映画の魅力が半減しちゃうと思うけど...。しかし、日本サイドからはこのタイトルの「鬼」に対して抗議はしないのか?鬼って日本人のことなんですよ。日本人は×那人て使っちゃいけないんだけどねぇ。
   あと、西洋のマンガなんかでは東洋人といえばまっ黄色で目がつりあがってるワンパターンなんだけど、これにも抗議しないわけ?

なんか変だなあ〜〜。

と、そんなことより、日本人はやっぱりルイ・ヴィトンのバッグのほうが関心強いかなぁ〜〜〜〜〜。
いきなり、↓ シャンゼリゼ店改装中につき、足場をこのようにカバーしておりますです。これをバックに記念撮影の若い日本人の観光客がいましたね〜。ふふふ。
  

 

ダメな日には...。

2004.02.07


みなさんに、桜さんのHP、できたてホヤホヤをご紹介します!!

桜の「仏蘭西人形」日和 http://www.sakura-doll.com/

桜さんも当庵のBBSに書き込めないお一人で、メンテ修正にも関わらず、やっぱりダメだったとのことで、ここでお知らせしま〜す。もう、ご存知の方も多いと思いますが、そうでない方々も是非、遊びにお出かけください。

ビスクドールのことや、庵主が感激したのは「お人形の靴屋さん」。細かな手作りの皮のブーツとか...すごいですよ。


         **********

  今日は1日ダメ日。スタートからして全く調子が出ず、ぼ〜っとしているうちに昼が過ぎ、2時近くになってからお昼ご飯ちょこっと食べて、ビデオ見たり、ネットしたり。気合とかなんとかは本日開店休業状態。それでも日中出かけようと予定してたのに、気付いたら雨が降ってきて変な天気になり、こういう日は本当にダメ。(>_<)

  最近、フランスのTVはますますつまらない。見たいと思うものが滅多にないのですね〜。波があるのよね、番組編成に。それと、最近はくだらないリアリティーショーの類が増えて、ばかばかしい限りなのら〜。
  そこで、今夜はビデオ鑑賞会。黒澤の「酔いどれ天使」。若い頃の三船敏郎はカッコいいです。「赤ひげ」あたりから、妙に大根役者になってしまって、残念でしたが...。キャバレーで踊ったりするシーンなんかも結構キマッテテ、木暮実千代も若くてポチャッと綺麗。ご存知ない方のためにあらすじをちょっと。1948年制作ですから、話の設定は終戦直後。町医者(志村喬)と肩で風切っている闇市を取り仕切る若いやくざ(三船)の話。そのやくざの無茶なところに自分の若い頃の姿を見つけ、なんとか説得して結核の治療を勧める医者。患者用のアルコールまで飲んじゃうようなお医者さんなんですねェ。(笑)そこに務所帰りのやくざの兄貴分が登場して、情婦(木暮さん)はとられる、病は進行する、立場は逆転するとふんだりけったりで、最後は三船さん死んでしまうというお話。
  笠置シズ子がキャバレーで「ジャングルブギ」を歌うシーンもあります。彼女が歌うすがたはこの映画だけでしか見たことないかも。これ、見ものです。彼女の口の大きさと動きの派手さ!自分ではもう絶対歌わないといって(時代が変わったからだっけ?)、懐メロ番組には決して出演せず、庵主の子供の頃は日曜日の「家族そろって歌合戦」(ぞうさんチームとかの)の審査員と、カネヨのクレンザーの宣伝でした。(笑)今は、なつかしの歌声のテープをいっぱい頂いたので、「東京ブギウギ」から「買い物ブギ」から結構歌声揃ってます。
  っとお、笠置シズ子の話じゃなったのだ。「酔いどれ天使」。町医者のところのばあやさんが飯田蝶子。あの人ってどんなに古い映画を見ても、いっつもおばあさんで、同じ顔つきなのね。笠智衆の女版か?な〜んちゃって。高校生の結核患者役で久我美子嬢が初々しく出ていて、暗い結末に明るい息吹をもたらせてます。

  あんなことこんなこと思いながら、良い映画は何度観てもいいのだ。

 

何千字も縦に読み書きする私たちは殆どET

2004.02.06

  なぁ〜んにも用事がない時は、本当に何もなくって、用事は重なってやってくるのだ。今日は朝から所用があって出かける。午後はカリグラフィーの出張レッスン。夕べ、イラスト集を作ってプリントしていたら、ついに「カートリッジを交換してください」になった。明日、買いに行こうっと。

  この頃はあまり頻繁にメトロに乗らないので、外気に免疫がない。たまに乗って風邪とか貰ったらいやだなぁと思ってたのだけど、暖かいせいか、みな比較的健康そうでひと安心。

  このところ、日本語読書期間(定期的に読むものが日本語オンリーになったり、フランス語ばっかりだったりなのです。)で、集中的に横溝正史を読んでいます。と、いうのは、俳句会で日本人会に行った時に、何冊かまとめて古本を入手したため。帰国する人たちが寄付していったものから、多分重複しているものや、古くなった在庫の処分のために一冊1ユーロで売っているのです。普段は寝る前に読んでいるのだけど、今日はメトロでも読書。
  と、いきなり人の指が出てきて、「こうやって読むの?(縦になぞる)それともこっち?(横になぞる)」。内心、うっせ〜な〜。邪魔すんなよな〜の庵主。またかよ、おいっ。
「こうやって?(縦にまたなぞる)」
ただ、首を振ってすませる庵主。アラブ系の人だった。またまた内心は「てめェんちだって、横ったって、右から左じゃね〜かよ。ったくゥ」の庵主。ホホホ。

  こういうこと、以前よりは減りましたが、ま、よくあることです。フランス人にとってはアラビア文字が右から左っていうのは、横書きだから納得いってるみたいだけど、縦というのはやはり摩訶不思議なんですね。聞かないまでも、ジロジロ見てる人も多いし。庵主の目の動きと文字とを一生懸命見比べてるの。あちきは宇宙人じゃござんせんよ。そういうのって落着かないのよねェ、結局、読むのは止めちゃいました。ぶりぶり。

  文さんのBBSでもちょこっと書いたけど、フランスは文盲率高いのです。小学生から落第あるし、専門職に進む人は早くから進路が別れちゃうし、大学に行くのは必ずしも当たり前のことではないし。電気とか水道工事なんかで修理に来てくれる人たちは、往々にして字の読み書きが???ですよ。控え書に修理内容書いてもつづりが間違ってるし、字は小学生だしね。パリでもそうなんだから、地方に行ったらもっとひどいと思いますねェ。移民が多いせいにしてるけど、本当は違うはず。

  フランスは徴兵制度を廃止しましたが、(もうした筈...)以前、徴兵の際にコネがある子は配属先の希望が出せるのだけど、そうじゃなくて、ダメ男くんたちのクラスがあったんです。だから泥沼をかけったりだけじゃなくて、読み書き教えてもらうのです。ひどいのになると、10人ぐらいを引率して普通の道を歩いているだけなのに、半分以上がどっかに迷子になっちゃうとか。珍しくないんですよ、こーゆーの。

  前に会社の引越しでダンボールに判りやすい様にABCつけて移動する部屋の名前を書き記したりしたのですが、引越し屋のおニイチャン、力仕事はすごかったけど字が読めなかった〜。(>_<)
この手の脳みそが二の腕にあるとしか思えない人、結構いるんです。この国には。


  皆さんが思い描いてる花の都パリ、素敵なフランス人っていうのは、ほんのほんの一握りの人たちなんですゥ。

 

ペガサスがぎーこぎーこ飛んでくる

2004.02.05


暖かい日は続いております。\(^o^)/

  中華街の一角に遊歩道があり、そこには桃がちょッとだけ並木になっていて、案の定、咲き始めてました。やっぱり何時もより早め。この週末か来週が見ごろでしょう。正月気分は抜けたとはいえ、ちょうちん飾りは街路樹にぶら下がったまま。ところどころ風でとばされたのか、なくなってますが。一斉にとりはずすということはしないのかな?と、いうのは、去年のちょうちんは、結局風に任せて...で済ましてしまったようなのです。欲しくて夜中に盗んでる輩もいるに違いないけど、うちのすぐ近くには、今でも去年のが残っています。(笑)

  この数日、いろんなBBSで話題になっているQUEEN。誰かが置いていったと思われるライブのビデオがあったはず、とごそごそ出してきてちょっと見てみましたぁ。フランスのって解説も何にも入ってないのでいったいいつのなの?最初に「WE WILL ROCK YOU」って出てきたけど、いつだったのか、場所も判らないままでした〜。ダイジェスト版なのかな?短い。あっという間に終ってしまった...。音も良くないし。ぶぶっ。

  ついでに、文さんが先日DVDの感想をHPで書いていた「タイタンの...」なんだっけ?邦題は?仏題は「LE CHOC DES TITANS」(そのまま訳すとタイタンのショック)とにかく、同じ映画のビデオがあったので、観てみましたぁ。B級特撮映画。ギリシャ神話に基づく、アンドロメダとペルセウスのお話。なんと、神様役でローレンス・オリヴィエが出てんですよっ!なんで、こんなのに出演したのかな〜。女神も観客の勝手な想像より(笑)年くってて(でも、アフロディーテはウルスラ・アンドレスですゥ)、主役のペルセウス(ハリー・ハムリン)は口元が好きじゃないのね。特撮は笑えて楽しい。いかにも貼り付けましたぁ〜!で、苦労して作ってる時代なんですよ。ペガサスも馬は本物だけど、羽がとってつけてあって愉快。制作は81年アメリカ。ジュラシック・パーク以来、慣れてしまった今の技術とはかけ離れていて、ぎこちないところが却って面白い具合になっています。このところ、「怪奇大作戦」でも古い円谷さんの特撮を続けて見ているので、昨今の技術の進歩はスゴイもんだと庵主はひたすら感心。

ふっとした時に、相変わらず99個の風船が飛んでいるゥ...♪......♪.....

 

風船が飛ぶ日

2004.02.04

  今日も予想通り暖かかった〜。立春です。
  
  早いな〜もう。豆撒きもすんで、次はお雛様か。と大安はいつかな?なんて暦でチェック。立春をすぎて2月半ばぐらいまでの大安に飾るといいと昔どこかで聞いたので、なるべくそうしていますが...。よく、早く飾って早くしまわないと、娘の嫁入りが遅くなるとか言いましたが、そういうのはもう関係ないので。(ほほほ)でもね、せっかくだからちゃんとお飾りしましょう。で、7日、13日が大安です。ありゃ、13日ってジェイソンの金曜日だわ。(>_<)


  今日もカリグラフィーのペンでのイラストの続きをやって、風船を描いた。描きながらNENAの歌「99LUFTBALLONS」を思い出した。NENAはドイツのグループで、今から20年以上前にこの歌がものすごくヒット。テープ持ってたはずと、ごそごそ。ありましたね〜。(そうだ、余所のBBSで話題になっているQUEENのライブのビデオと「タイタン」のビデオも探さなきゃな〜・余談)
  あの頃はCDなんて時代じゃなかった。カセットのウォークマンが画期的な時代だもの。ドイツ語の歌なのにめちゃくちゃ流行ったと思う。日本ではどうだったのかな〜。ドイツの歌なんか流行らないわよねェ。きっと。ま、この歌以外にパッとせず、どこかに消えちゃったけど、NENAというのはボーカルの女の子の名前です。ちょうどこの歌が流行った頃はドイツに結構長く滞在することがあって、集中的にドイツ語を勉強したりしてたから、こういうのはうれしかったので、テープを買ったんです。だけど、こっちって、歌詞カードついてないからなぁ。
  
  で、「99LUFTBALLONS」は99個の風船という意味で、「ちょっと時間ある?あれば、あなたに99個の風船の歌を歌ってあげる」という感じで始まって、最初はただの地平線に浮かぶ風船だったのを、UFOと勘違いして戦闘機が出動して....戦争になって世界が廃墟になっちゃったという内容だったと思う。ベルリンの壁が崩壊するよりも前のことです。なんせ、ドイツ語は必要で覚えたけど、その後はさっぱりで、すっかり忘れちゃったので、今、聞いても全然判んないし、歌詞もうろ覚え。アルバムとしてはまあまあいい感じ。いかにも80年代初頭のニオイがします。若かったな〜あの頃はぁ。はぁ〜〜〜。ため息。

 

鬼は外、福も外?!

2004.02.03

  まづ、皆様にアクセスが10000を突破したことの御礼を申し上げます!! TOPにはカウンター付けてませんが、裏では判っているので、一応おしらせまで。今後とも、どうぞ宜しくお引き立てくださいませ〜。

  今日は節分。今年はお豆がなかったので何もせず。枡はいっぱいあるんだけどなぁ。おととしですかねェ、お寿司屋さんで豆まきして食べたの。日本からの到来モノで鬼のお面付き。誰か鬼になってそれに豆まきしようとか言ってたんだけど、鬼が決まらず、お店閉めてから、夜遅いので道におしるしだけ撒いて、後はみんなで食べてしまいました。

    鬼役の決めかぬるまま豆撒けり    


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  気温が高いのは大西洋上に温暖な気圧がはびこっていて、寒気を寄せ付けないための現象とか。たまにあることのようです。今日のボルドーは20度以上あったらしい。パリも17度。南仏より暖かいんだぞ〜。\(^o^)/今週末まで続くそうです。

  先月30日に亡くなったお隣のおばあさんのお葬式が今日ありました。庵主は行かなかったけど、午後二時半からすぐ近くの教会で御ミサのあと、クレムラン・ビセートルという所の墓地で埋葬。前にマロニエを拾いに行ったケレルマンの公園の近く。

  午後、廊下がちょっと賑やか。時計を見たら二時。あ、出棺かな、とドアの覗きから見たら、そうでした。葬儀屋さんがゆっくり、ゆっくりなんて声をかけて棺を運び出してました。庵主はこの8年間でたった数回顔を会わせただけで、後は台所のすりガラスにシルエットのみ。知らないも同然なので、お葬式には行かず、うちの中でそっと手を合わせてご冥福をお祈りしました。あの夏の酷暑は乗り越えたけれど、なんたって96歳だし、やっぱりそれが祟ったのではないかとも思いますね。幸い、毎日誰かが来ていたので、孤独な死で何日もそのままなんてことじゃなかったから、おばあさんにとっても良かった。
  フランスは、亡くなるとお葬式までその場所から遺体を移動できないので、病院で亡くなると二度とおうちに帰れないのですが、その逆に、家で亡くなるとお葬式までずっと家にいるわけで、従って、お隣のおばあさんは、この数日間ずっとここにいたということです。そういうことを知ってはいながら、実は葬儀屋さんが来て出棺するまでは考えてなかった庵主。南無南無。

 

隣人死すとも、浪花節は死なず。

2004.02.02

  今日はなんと15度近くも気温がありました〜!!いきなりだもんねェ。まいったタヌキですよ。明日も暖かいみたい。節分だからって、いきなりは面食らいますよ。

  30日にお隣のおばあさんが亡くなっておりました。今日、下の玄関に貼り紙が。昨日、一昨日と、スゴイ夜中に台所の明かりが点いていて、人の気配がしたいたので、誰か来てるのかなぁと思っていたのですが、その頃、ちょうど亡くなっていたんですね。96歳。この間の酷暑の際は、ちょっと庵主は気になっていたのですが、なんとかそれは乗り越えたようだったのに。殆ど外出はしないので、たまに廊下で顔をあわせるぐらいでしたが、毎日家政婦さんが来てたり、同じアパート内のおばさんたちも何人か定期的に訪問していたので、全く孤独なおばあさんというのではありませんでした。天寿をまっとうしたということで、めでたしめでたし。合掌。

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 余所のBBSでセルやさんが広沢虎造の話をしたので、なんか急に聞きたくなって、カセットテープを出してきて一昨日ぐらいから聞いてます。以前に友だちから貰ったもの。浪曲は知らなくても、「旅ィゆけばぁ〜」とか森の石松というと出て来る「飲みねえ、飲みねえ。鮨食いねえ。江戸っ子だってね」「神田の生まれよ」、「馬鹿は死ななきゃなおらない」というのは、ちょっとは聞いたことがあるかも。あれです。まっしいさんが聞いてみたいというので、今日は自分で聞きながらついでにダ○ングして、夕方うなっておりました〜。(笑)庵主の場合はお三味の合いの手の掛け声のほうが多いかも。

  さて、この広沢虎造、よく二代目虎造と呼ばれてますが、今年は没後40年で、江戸東京博物館で3月にイベントがあるようです。
詳細はここ↓
http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/2004/e_rakugo.htm

  この虎造さんは、明治後期、東京・芝の生まれ。子供の頃から浪曲好きで、素人としてもかなりのものだったのが高じて、19歳で大阪の初代広沢虎吉の弟子になり、翌年早くも二代広沢虎造を名乗ったとか。相当実力あったんですね。

  でも、東京では関西風はまるで受けなくて、ある日、当時人気絶頂の三代神田伯山『次郎長伝』の講談を聞いて惚れ込み、高座に日参。これを見てその伯山せんせいは、明日から木戸銭はいらねェから、家に来なっつうことに。これでめきめき江戸好みのテクを取り入れ、泣く子も黙る虎造節が出来上がり、そのブームは昭和初期から昭和30年ぐらいまで続く。残念ながら脳梗塞で倒れて言語障害になり、引退、病没。これを機に潮が引くように浪曲も下火になってしまったというわけです。

と、ネットで検索して得た情報。

  寄席でも落語や漫才はそれなりに人気が続いているのに、浪曲はね〜。どうしてなんでしょうねェ。面白いですよ〜。

とかなんとか言っているうちに、

ちょうど時間となりましたッ。
ちょっと一息つきまして、またのご縁とおあづかりィ〜〜〜。
いよッ、ぺんぺんぺんぺん....

 

今日から如月なのだ。

2004.02.01

  相変わらず夜更かし状態で、時間が狂っておりますが、今日は割りとやることがはかどりました!

  まづは日本人会の俳句の締め切りだったので投句をすませ、ひと段落。もうひとつの句会は昨年度の句集の編集がスタートして、第一編集段階。それは他の人が係りなので、その後は庵主が例年通りタイプアップ、レイアウトします。既存のデータを差し替えれば良いから、そんなに大変ではないはず...の予定。

  先日ちょっと書いた、カリグラフィーのペンを使っての簡単なイラストを考案。通り一遍に字を書くだけだと、ペン自体をじゅうぶん使いこなせないようなので、生徒さんたちにはペンに慣れるためのいい練習にもなると思います。角度を変えたり動きをつけたり、太くしたし細くしたり、一本のペンでもいろいろできるのですよ〜。

  夜はTVで「シックス・センス」を観ようと、あわててお夕飯の支度。FR2は国営チャンネルなので、映画の途中にトイレ休憩がないのです。なんとか間に合って、ご飯食べながら映画鑑賞。この映画、観たかったけど、映画館で見損なっちゃったのでした。なかなか面白かった。主人公と同じく、最後の方まで気付いてなかった庵主。知らない人にはネタバレになるから、これまでェ。  
  映画の後、チャンネルを変えてみたら、デニス・ホッパーの特集をやっていて、彼の半生(というか反省・笑)のドキュメント。以前は、一日に28〜38本のビールを飲み、コークを吸い、それだと酔いが覚めちゃうので、またテキーラだのなんだの飲み、一日中飲んで、しまいには幻聴と幻覚になやまされた云々。「地獄の黙示録」なんかの頃ですね〜。ちょっとイカレちゃってるカメラマンの役だけど、実際もそうだったのだ。マーロン・ブランドが一緒に撮影するのはいやだと言ったらしい。あの後しばらくして、病院に入って治療したらしいです。パーキンソン病みたいになったそうで、その経験を機にすっかりさっぱりした生活を送るようになり、今日の彼があるわけ。イージーライダーは健在です。

  ↓イラストのサンプルをいくつか...

  

 


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